【完】午後7時のシンデレラ
相手役ってこの人?!
さっきの男の子を上から下まで見てしまう。
白のVネックニットの上に、キャメルのダッフルコートを羽織ってる。
黒のスキニーパンツから、足が長いことがよくわかる。
キャンバスシューズが彼のセンスを感じさせる。
「俺が代打?うそだろ...」
「おら、時間ねーんだ。さっさと撮影始めんぞ」
そう言われ、彼は仕方なくわたしの隣に立つ。
わたしは女子にしては高い方で、身長が170近くある。
それでも隣に立った彼は見上げられるほど背が高い。
ゆうに180は超えているはず。
「よろしく」
短くそれだけ言うと、彼はわたしの手をとった。