意地悪な幼なじみが冷たい理由
玄関には制服姿のアヤちゃん。
学校帰り?


「私、なんか忘れ物してた?」


恐る恐る聞いてみる。




「なんで一人で帰った?」


「え?」



確かに私達は下校も一緒にしていたけれど、約束している訳でもなく時間が合うからだったし……

今日はアヤちゃん、怒ってるみたいだったし……



「えと……ごめん。
アヤちゃん、怒ってると思って……」


「……いないから、心配した。
連れてかれたかと思った」


「……や、やだぁ、私なんて誰も拐わないよ」



なんて笑ってみたけど、アヤちゃんが真剣だったからすぐに笑うのを止めた。

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