意地悪な幼なじみが冷たい理由

　

翌朝。


「あ、アヤちゃんっ。おはよう」


「……一緒に登下校するの、止めるんじゃなかったの？」


「え？アヤちゃんは……止めてほしいの？」


心臓がドクドクいってる。

怖い……続きを聞くのが怖いよ。




「……べつに、どっちでもいい」


「そ、そっかぁ……」


う、うわぁ……
どっちとも取れない返答。



「ア、アヤちゃんが止めたいときはいつでも止めるから」


「なにそれ。
んじゃあ、芙美は一緒にとか嫌なの？」


「そんなわけないよ!アヤちゃんとは……」



いつまでも一緒にいたいよ。

でも、怖くて言えなかった



「俺とは……なに？」


「……一緒に登下校したいなって」


「あっそ」



そっけないなぁ……

皆に向けられた笑顔を私だけに向けてほしい……なんてとんだ我が儘な勘違い女だ。