意地悪な幼なじみが冷たい理由

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「ねぇねぇ、芙美ちゃんはいつも橘くんといるよね？」


「あ…、うん？いつもではないと思うんだけど……ね」



前の席の子が話しかけてきた。

隣にアヤちゃんがいるのに……っていっても、アヤちゃんは爆睡中だけど……



今は自習の時間。

だけど、皆、それぞれ話をしていてざわざわと騒がしい。




「えー？登下校も一緒だし席も隣だし、いつも一緒じゃん」


「そぉ……かなぁ？
まぁ、私なんかアヤちゃんの視界にも入ってないよ～」



自然と自嘲的な笑みがこぼれる。

なんで自分で言って泣きそうになるかなぁ……



『ばかみたい』

アヤちゃんに何度か言われた言葉が頭のなかで反響する。