意地悪な幼なじみが冷たい理由
「そお?私はむしろ、橘くんの目には芙美ちゃんしか写ってないと……」


「人が寝てる間に悪口はいけないと思うなぁ」



ばっと横を見る。

やば、アヤちゃん起きてたんだ。
しかも、前の席の子がいるおかげで爽やかスマイルだけど……


なんか、青筋が見えるのですが……



「ご、ごめんね、橘くん」


「ア、アヤちゃん、ごめん」


「まぁ、いいけど。
それと芙美、俺、そんなに視界狭くないからね?」



なんだろう……

口調は柔らかいけど……目が、目が怖すぎる。



「だ、だよねっ!
こんなに周りうろちょろしてたら、さすがに見えるよね‼」


私は必死で弁解する。

< 22 / 107 >

この作品をシェア

pagetop