意地悪な幼なじみが冷たい理由
帰り道。
昨日の反省を生かして今日は若干、部活が長引いたアヤちゃんを昇降口で待った。
あ、足音がする。
すぐ分かったよ、アヤちゃんでしょ?
振り返ると、ほら、アヤちゃんだ。
「アヤちゃん、行こ?」
「あ?ああ、」
遅れたことについてはなにも言わない。
べつに、マナちゃんは悪くない。
私が勝手に待ってるだけだから。
「今日は待ってたんだ?」
「えっ?あ、うん。
もしかして、誰かと約束とか……」
「別にないけど」
「そ、そっか、良かった」
「それは、どういう意味で?」
私と帰る気があったのかな?ってホッとしたからに決まってる。