意地悪な幼なじみが冷たい理由
「えと……誰かの邪魔をした訳じゃないのかって、ホッとしたという意味で」


「あっそ」


プイっと横を向くアヤちゃん。


ああ、お前には関係ないだろって事かな?



「ごめん。余計な心配……」


私の言葉に振り返るアヤちゃん。



「なんで怒ってるかも分かんないくせに謝ってんじゃねぇよ」


怒ってる……



「……うん」


私は俯く。


このくらいで泣くな、芙美!
大丈夫、大丈夫、あと1~2分で涙が乾くから。



アヤちゃんの足音が再開したから付いていかなきゃ。

ダメ、今動いたら、涙が落ちちゃう……

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