意地悪な幼なじみが冷たい理由
アヤちゃんと登校して同じ教室に入る。


「ちょっとぉ、あの子、また橘くんと登校してるんだけど」

「クソ地味なくせに……」

「橘くんも優しいから断れないんだ」



聞こえてくるヒソヒソ声。

いや、もはや聞こえてるけど……


そりゃあ、私だって文句の1つや2つ言いたいよ?

でも、全部、本当のことだから…



私はクソ地味だし、アヤちゃんから「一緒に登校しよう」って言われたわけでもない。


『幼なじみ』じゃなかったら、とっくの昔に断られてたかも……



はぁ、胸が痛いよ……

アヤちゃんは悪口言ってる子にまで笑顔を振り撒いてるし……


私には向けてくれない、笑顔。

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