意地悪な幼なじみが冷たい理由
アヤちゃんはそのままリビングに入っていく。


「お、お邪魔しまーす……」


やっぱりおうちの人はいないみたい。


こんなにアヤちゃんママの帰りを願ったことはないよ。





「さて、芙美、覚悟はできてるよね?」


「っ、な、なんの覚悟!?」


「……本当に分かんないの?」


「う、うん」




「……はぁぁぁ」


「っ、た、溜め息も!
中学生のアヤちゃんはしなかった」


「中学生のままでいれたなら、俺だってそうしてる……」


「……え?」



なにそれ、もっと分かんないよ。

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