意地悪な幼なじみが冷たい理由
6.
『帰れ‼』
と言われて帰ったあと、私はバカみたいに泣いた。
そのまま目が腫れて、学校に行けなくなればいい。
そう思ってたのに……
薄情な私の瞼は腫れるどころか赤くすらならなくて……
せめて赤くなればアヤちゃんに同情とかしてもらえるかな、なんて……
やっぱり私はバカだ。
そんなバカな私は翌朝、いつも通りに家を出てしまった。
アヤちゃんはどうせ早く家を出るだろう……なんて。