君からの好きって言葉がほしくて。



帰り道、当たり前のように隼人は私の手をとって自分のポケットの中に入れた



繋がれた手が熱を帯びる



今日の隼人はいつになく静かだった




「隼人、眠いの?」




「なんで?」




「だって今日授業中寝てたから」




「別に…考え事してただけ」




私はいつもと違って静かな隼人に少し胸がざわついて握る手を強くした




隼人は少し驚いた顔をしたけど握り返してくれた



もしかして…同じこと考えてる?


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