君からの好きって言葉がほしくて。
「懐かしいな、さゆの部屋」
そう言ってぐるぐる見回すと順くんは写真立てを見つけた
「あ、これ!俺も部屋に飾ってんだよね」
順くんは嬉しそうに写真立てを見る
本当だったらすごく嬉しい…けど、どこかモヤモヤして私はうまく笑えなかった
「なぁ、さゆ。俺が別れる時に言ったこと覚えてる?」
写真立てを見つめながら順くんは言う
…覚えてないわけないよ、でも今はあんまり聞きたくない