君からの好きって言葉がほしくて。



私が耐えていた涙をこぼして扉を開けようとした瞬間



「えっ…?」




後ろからふわっと、あの懸け恋橋の時と同じように包まれた




「隼人…やめてよ。そんなことしたら私期待しちゃうから」




私は隼人の腕を振りほどこうとするけど隼人はなにも言わずにきつく締める





隼人の方がばかだよ…なんでこんなことするの?



私が必死に必死に思い出にしようと決心したのに





「期待すれば?俺はもうさゆりを誰にも渡す気ないから」



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