君からの好きって言葉がほしくて。



上手く男たちを振り切ったところで振り向くとさゆりは思いっきり手が震えていた




やっぱり怖かったよな…すぐに守ってやれなくてごめん




俺は震える手を取りそのまま屋上へ登った




「ばっかじゃねーの。お前、本当にばか」



「いきなりなによ」




着いて発した言葉がこれ




ほんとだめだ俺…好きな子の前だとこんなヘタレなんだな




それでもさゆりが前みたいに口をとんがらして言い返して来てくるのがすごく心地よかった



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