青いブレスレット-Second-
トイレから教室に戻ろうとしたら、教室の前で水原くんが誰かと話している。


「水原くん!」

「あ、紗奈!」



別のクラスの男の子だ。

そういえば、前にも水原くんと話してるの見たことあるな。



「あ!水原、この子紗奈ちゃんだろ!」


え!?

なんで知ってるの!?



「え?なんで名前知ってんだよ」

「またまたー。公開告白しといてなに言ってんだか」

「っ!」


………!!!


…そうだった。



水原くんを見ると…顔が真っ赤だ。



「清楚系って感じだな。水原、穢すなよ?」

「穢さねーよ!」



…あ、よかった。

この人もわたしを彼女として認めてくれてる。


ちょっと感動する…!



「俺、篠原大輔(シノハラダイスケ)!水原とは中学から一緒なんだ」

「そ、そうなんだ!よろしくね!」



水原くんの、中学からのお友達だったのかー。



「あ、そうそう、来週の同窓会、水原も来るだろ?」

「…あー」


同窓会?

もう同窓会とかやってるんだ。



「今年はパスしようかなって」

「え!なんでだよ!」

「いや、ちょっと…」


え?

年に一回の同窓会だろうに、水原くんは行かないの…?



「水原くん、行ったほうがいいよ!」


「………へ?」


水原くんが抜けたような返事をした。
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