青いブレスレット-Second-
「ほら、彼女もそう言ってることだしさ……あ!!!」



篠原くんは何か思いついたような顔をした。




「紗奈ちゃんもおいでよ!同窓会!」

「…え?」


な、なんでわたしが!?




「大輔、お前なに言って…」

「毎年彼女連れてくるやついるだろ?紗奈ちゃんのことみんなに紹介しろよ!」



こ、これは…


水原くんの中学の友達たちにも、認めてもらうチャンス!?




「紗奈ちゃん、来週の金曜日の夜空いてる?」

「はい!」

「紗奈!?」

「じゃあ決まりね!俺の家でやるから、水原と二人でおいで!」

「はい!!!」



篠原くんは笑顔で自分の教室に戻っていった。


わたしも笑顔で手を振る。



ふと、水原くんを見ると………



…あれ?




「水原くん…?」

「…あ、えっ?」

「なんか、怒ってる…?」

「べ、別に怒ってないけど…」



…でもなんか、不機嫌な気がする……。
< 12 / 76 >

この作品をシェア

pagetop