青いブレスレット-Second-
「も、もしもし…」
『あー!君が紗奈ちゃん!?水原の彼女なんだって!?』
!?
かなりテンションが高い声。
思わず耳を遠ざけた。
『かわいい声ー!中学どこ!?』
「え、えっと、北江中です」
『あー北江中ね!俺知り合いけっこーいるよ!』
ちらっと水原くんを見ると……
あれ?
またなんだか機嫌悪い………?
『同窓会来るんだって!?』
「は、はい」
『会えんのめっちゃ楽しみにしてっから!水原が自分から告った彼女早く見てみたいわ!』
!?!?!?
なんか、ハードル上がってない………!?
わたしが固まっていると、水原くんがひょいっと携帯を取った。
「お前らその辺にしとけよ!……ああ、……うん、じゃあ来週な」
水原くんが電話を切った。
「…ごめんね?テンションめっちゃ高くて疲れたでしょ?」
「う、ううん、大丈夫…」
それよりわたしは、水原くんの中学のクラスメートたちがわたしをどんな風に想像してるのかが怖くて、一人で固まっていた。