青いブレスレット-Second-

中学時代

行く途中に何度も鏡を見る。



…別に変なところなんてない。


水原くん、どうしたんだろう…?





「ついた」

「ここ!?」


普通の家を想像していたけれど、着いたところは小さな旅館だった。

『旅館しのはら』という看板がかかっている。



「大輔の家は旅館だから、毎年空き部屋貸してもらって同窓会してるんだ」

「へー、そうだったんだね…」

「おじゃまします」


中に入ると、本当に旅館だった。

「いらっしゃいませー。…あら、水原くん!」


着物を着た女の人が出てきた。

篠原くんのお母さんかな?



「今年もお邪魔します」

「いいのよいいのよ。あら?今年は彼女連れ?」


わたしはビクッとして頭を下げた。

「こ、こんにちは!」


篠原くんのお母さんはニコニコしてる。


「こんにちは。大輔たちなら二階の部屋にいるから、上がって上がって!」



そう言われて、階段の方へ案内された
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