青いブレスレット-Second-
みんな楽しそうに話してる。


いいなあ、同窓会……。

わたしの中学じゃやってないなあ。



「水原、久しぶり!」

「浩太(コウタ)!」

篠原くんと、もう1人男の子が来た。

あ、この声……。


「あ!紗奈ちゃん、この前の電話覚えてる?」

「やっぱり!覚えてるよ!」


この前篠原くんと電話をかけてきた男の子のようだ。



「初めましてー、浩太です!」

「紗奈です」

「知ってるよ〜!」


篠原くんのような、明るくて面白そうな雰囲気だ。


「紗奈ちゃんお酒飲まないの?」

「わ、わたし多分弱いから…」


わたしのお父さんもお母さんもお酒に弱い。

多分、わたしも弱いと思う…。



「そうなんだ、水原と一緒だな!」

「…え?」

「そうそう、水原去年の同窓会でウーロン茶とウーロンハイ間違えてさー」


浩太くんが言いかけて、水原くんが口を塞いだ。


「え?なになに?」


続きが気になって、わくわくしながら聞いてみた。



「なんでもないから!」



水原くんが引きつった笑いを浮かべながら言ってきた。


…何したんだろ。



「あ、そうだ紗奈ちゃん、卒アル見たくない!?」



篠原くんはそう言って、走って部屋を出て行った。

そして、すぐ大きなアルバムを持って帰ってきた。



「え!見ていいの!?」

「もちろん!俺らのクラスはー…これこれ!」


篠原くんがページを開いてくれた。
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