青いブレスレット-Second-
3年6組と書かれたページには、30人くらいの顔写真。



水原くんは………

いた。



「わ、水原くんだ……!」


今と同じ学ランだし、髪型もほとんど一緒。

でも、今よりも、ほんの少し幼い。



「水原くん、なんか幼くて可愛いね!」

「ちょっと、恥ずかしいからあんま見ないで…」


水原くんは少し赤くなってる。

わたしは笑った。


「……あ」


同じページに、見覚えのある顔が。


…七海ちゃんだ。



今よりも少し髪が短い。

自然な笑顔で、すごく可愛い。


…なんとなく、胸がズキンとした。




「ねえねえ!千夏ちゃんはどのクラス!?」

「え?……大輔、山寺って何組だったっけ?」

「山寺?…1か2かな?」



水原くんのクラスのページを見るのがなんとなく嫌になって、1組と2組のクラスのページをめくった。



「あ!2組にいた!今とあんまり変わらないー!」


1人で笑う。

水原くんは不思議そうな顔をしていた。



「紗奈ちゃん、水原って何の部活やってたと思う?」

「えっ?」


浩太くんに言われて、考えてみる。


…考えたことないな。



サッカー部?野球部?バスケ部?



「分かんない…何部?」


「正解はー……これ!」



浩太くんが部活のページをめくった。
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