青いブレスレット-Second-
「紗奈ちゃん紗奈ちゃん!」


呼ばれた方を向くと、女の子たちがニコニコしながら手招きしてる。

近づいてみる。



「ねえねえ、水原と付き合ってどんな感じ?」

「え!?…ふ、普通かな?」

「好きだよとか言ってくる?手とか繋ぐ?」

「うん」

「マジで!?」



女の子たちは興味津々に聞いてくる。


目がすごいキラキラしてる。



「あの水原が信じらんない!」

「そんなに紗奈ちゃんラブなんだねー!」


「え?あの、信じられないって…?」


「ああ!水原中学の時に2人付き合ったの知ってる?」

「うん」

「2人とも女の子の方から告って付き合ってたんだけどさ、水原がその相手に興味なさすぎて女の子が耐えきれなくて去ってったの!」


…あ、なんとなく聞いたことがあるかも。

言われて付き合ったけど、好きにならなかったとか。



「そういえば水原すごいモテてたよね、剣道も強かったし。バレンタインなんかすごかったね」

「告白したのがその二人ってだけで、片想いしてた子絶対もっといたよね。やっぱ二人は自分に自信があったのかな」



…たしかに、七海ちゃんはかわいいから、自分に自信あってもおかしくなさそう。


でも、もう一人は…?



「あの、元カノって七海ちゃんだよね?」

「あ!知ってるの?」

「うん。でも、もう一人って…?」



< 25 / 76 >

この作品をシェア

pagetop