青いブレスレット-Second-
「ああ、ちょっと待って。…大輔ー、卒アル貸してー!」



女の子が篠原くんに声をかけると、篠原くんが卒アルをこっちに軽く投げた。




「えっとねー…あ!これこれ!」


…え?

また3年6組………!?



指差されたのは、七海ちゃんと同じくらい可愛い女の子。


サラサラの長い黒髪で、色白。

目がぱっちりしてる。

名前は『桜井ひなの』

…可愛い。


もう、名前までもがキラキラしてる。


なんならさっきこのページ見た時、この子可愛いなって思った。



…………マジか。



水原くん、すごいな………。




傷つくよりもむしろ水原くんを尊敬しかけて、呆然とアルバムを見つめていた。



「そういえばさあ、七海とひなのは今日来ないの?」

「ああ、二人とも同じ高校行ったじゃん?高校の用事があって来れないとか」

「へーそうなんだー」



…そうか、ほんとならこの二人も同窓会にいるはずだったのか。

でも来なくて、ちょっとホッとした。



…あ、もしかして水原くん、二人が来ると思って、それでわたしが同窓会来るの渋ってたのかな…?


そうだったら、優しいな。



あとで聞いてみよ…。
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