青いブレスレット-Second-
「あっ、透はあたしたちに任せて紗奈ちゃんは向こう行ってきていいよ」


七海ちゃんがニッコリしながら言う。



「え………?」


なんで?


彼女はわたしなのに………?



「紗奈ちゃんこういう集まり来るの初めてでしょ?あたしたち介抱するの慣れてるから、あたしたちが介抱したほうがいいと思うんだよね」



…何も言い返せない。


だけど、水原くんから離れたくない。



この二人に任せたくない………!



「紗奈ちゃーん、こっちで一緒に話そーよー」



さっきゲームしてた、酔った男の子たちが呼んでる。


水原くん置いて行きたくない。



「ほら、行っておいで?」



ひなのちゃんがニッコリして言う。


わたしは嫌と言えず、立ち上がろうとした。

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