青いブレスレット-Second-
水原くん寝てる。


大丈夫そうだな。



…でも、このままそばにいたい。



「…あ」


さっきの部屋に携帯忘れてきたんだった。


ちょっと取りに行ってこよう。



そう思って立ち上がろうとしたけど……。



「………また?」


また水原くんに手首を掴まれてる。


寝てるんじゃなかったの………?



そーっと離そうとしたけど、なかなか離れない。



「…紗奈、行くな」





…そう言われたら、もう行けないや。



携帯は諦めて、わたしは座り直した。


すると………



「…っ!?」


強い力で引っ張られて、布団の中に引き込まれる。



いつの間にか、水原くんの腕の中に収まっていた。



「水原くん…っ!?」


やっぱり逃げられない。



大人しくすることにした。



電気の消えた薄暗い部屋で、二人きり。



鼓動が早くなってきた…!
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