青いブレスレット-Second-
「…ごめんね……」


うっすら涙が浮かんでくる。



「やっぱりわたしと一緒にいたら、恥ずかしいよね。オシャレしたけど、やっぱり似合ってないよね。ごめん、調子乗ってたね」

「…え?」

「ほんとにごめんね。水原くんに恥かかせて…」

「何言ってんだよ!」



水原くんが大きな声を出した。


思わずびっくりして水原くんの顔を見る。



「違う…の?」

「みんな、紗奈のこと可愛いって言ってた」



……………?



「だから連れて来たくなかったのに」


「……あの、それってどういうこと…」


言いかけて、水原くんに抱きしめられる。



「誰にも見せたくない。……ひとりじめしたい」



!!!!!



え、じゃあ水原くんが機嫌悪かったのって、それで……?



「なのにそんなオシャレしてきて、余計可愛いと思われるじゃん。俺の紗奈なのに」


また、ぎゅっと抱きしめられた。



水原くんが、いつもより大胆になってる。


お酒の力…かな?
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