青いブレスレット-Second-
「水原くん…ごめんね」


わたしも、水原くんをぎゅっと抱きしめた。



「水原くんの友達に、水原くんの彼女って認めてもらいたかったんだよ。可愛い彼女だと思われたくて、メイクも練習したんだよ。それに…」


水原くんの顔をじっと見る。



「わたしもう…とっくに水原くんにひとりじめされてるよ?」



……………



水原くんはなにも言わない。



あれ、もしかしてすべった………?



どうしよ、恥ずかしくなってきた…!



「…ばか」



あ!

またバカって言った!!!



でも、また抱きしめられた。



「そういうこと言うの、俺だけにしてね?」

「!当たり前だよ!」


わたしは笑った。
< 43 / 76 >

この作品をシェア

pagetop