青いブレスレット-Second-
「水原ー!酔いは覚めたかー?…ん?何してんの?」



急に襖が開いたかと思うと、浩太くんが元気よく入ってきた。



その瞬間、わたしたちは起き上がって距離をとって座った。



「べ、別に何もしてないよ」

「ふーん…あ!紗奈ちゃん!」



浩太くんがわたしに笑いながら言った。



「水原のやつ、何か言ってなかったー?」

「…何を?」

「去年言ってたんだよ!去年ねー………」



そう言いかけて、また水原くんが口を塞いだ。



「水原くん、教えてよー」


「いやほんと!なんでもないから!」



…絶対なんかあるでしょ!!!


教えて教えてと言っていると、後ろから名前を呼ばれた。



「紗奈ちゃん」

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