青いブレスレット-Second-

紗奈side

「…よーし、これでおっけー!」


完成した物を見て、笑顔が止まらない。


水原くん、喜んでくれるかな?



ピンポーン。

インターホンが鳴る。



「あ、きた!」


いいタイミング!


玄関に走った。


…と、その前に。

『アレ』は自分の部屋に隠しておこう。



「水原くん!」


あんまりにも勢いよく飛び出したせいか、水原くんがびっくりしてる。



「こ、こんにちは…」

「寒かったでしょ?早く上がって!」



水原くんの手首を掴んで強引に家の中に引っ張った。



早く、早く渡したい…!
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