青いブレスレット-Second-
自分の部屋のドアを閉め、水原くんに向き合って座る。


「…なんか、すごい笑顔だね」

「ふふふふふー」


多分、自分でも珍しいくらい笑顔のはず。


「あのね、みず…」

「誕生日おめでとう」



…へ?

誕生日?誕生日…



「あ、そうか!」

「…え?」

「私今日誕生日だった!」


舞華ちゃんたちからおめでとうメールが届いてたのに、今の今まですっかり忘れてた。


水原くんがびっくりしてる。


「ほんとに忘れてたの…?」

「う、うん…」

「…あーーーーー……」



水原くんが頭を抱えた。


「え!?どうしたの!?」

「なんだよもー、俺は今日が誕生日だって聞いた時からずっとそればっかり考えてたのに、もー」

「…あ、ごめん」


そんなに考えてくれてたの…?

ちょっと申し訳なくなった。
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