これが俺の生きる意味
希は、正直だ。

だから、好きだと言ってくれる言葉を、行動を、全て受け入れられる。

俺もそれに甘えて、好きだと言う。

ただ、それがたまにたまらなく怖くなる。

いつか、俺に興味がなくなったら、突然離れて行くんではないか。

そう思うと、怖くて怖くてたまらない。

そんな時は、希を抱きしめる。

夜中に不安になったら、電話をかける。

そうしないと、今この瞬間に俺をすっかり忘れてしまうんじゃないかと思うから。

だから、昼休みに教室に希がいると、毎日ほっとした。
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