これが俺の生きる意味
「ごめん、洋子ちゃんってどの...」

一番ドアに近いところに座っている人に声をかけた。

すると、それは確かに昨日の彼女だった。

「ちょっと来て。」

強引に手を引いて、近くの空き教室へと連れ込む。

彼女は、連れられるがままに俺についてくる。

やっぱりこの子だ。

こんな事をされても、驚きもしない。

ただ俺に引かれるがままについてくるなんて普通じゃない。

教室の戸をしめ、鍵をかけた。

「ねぇ、昨日見てたでしょ。」

そう聞くと、

「ええ。」

それだけ答えた。

「先生にチクったの君?」

そうではないような気はしていたが、やはり彼女以外見かけなかったから聞いてみた。

「いいえ。」

と、それだけ答えた。
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