わたしの彼氏
──スイーツのお店に着いた──

「着いた!着いたよ!?
どうしよう、何から食べようかなぁ!?」

「麻結、はしゃぎすぎ。笑」

「だって!だってさ、スイーツだよ!?私の好きなスイーツなんだよ!?!?」

「はいはい、スイーツ早く取りに行くぞ。」

「はぁーいっ!!」

──────────────

食べ終わって外に出たら
急に吐き気がしてきた……。

「う゛う゛やばい由宇、
スイーツ食べすぎた…。」

「だから言ったろ、食べすぎんなって。」

「だってぇ…!!」

「だっても何も無い。」

「うぅっ」

「水買ってくるから、
そこのベンチに座ってろ。絶対動くなよ?
それと他の奴が話しかけて来ても無視しろ。」

「はーい!」

それにしても、
ケーキ5個は食べすぎたかも…
由宇の言うこと聞いてればよかたなぁ。

「あれ、お姉さん1人?」

「な、なんですか?」

だ、だだだだだだ誰だこの人!?
私に何の用が!?!?

「いや、可愛いなって
思って声かけただけ。」

「それだけですか?」

「うん、そう。」

な、なんだろうこの人。
悪い感じはしないんだけど、
何も面識もない私に話しかけてくるのは
よっぽど物好きな人なのだろう。うん。

「君、名前は?」

「麻結、です。」

「俺、蓮。
そういえばここで何してるの?」

「彼氏を待っています!」

名前聞いてないのに言ってきたし
いつまでここにいるの蓮さん!?

「へぇー、彼氏。彼氏いるんだ。」

「何か問題でも??」

「別にないけど。
彼氏いるなら話してると怒られちゃうね、
俺そろそろ行くわじゃあねお姉さん。」

「お気を付けて?」

「うん。ありがと。」


今気づいたんだけど、これ由宇に見られてたらヤバイかもしれない。私どうしよ。。。

「おい。」

「は、はい!」

「お前今誰かと話してた?」

「ハナシテマセン」

「嘘、ついたな???」

「ご、ごめんなさい由宇!
でもね!?私から話しかけてないよ!」

「んなの分かってるけど、
他の奴が話しかけても無視しろって
俺言ったよな????」

「すみませんでしたッ」

「麻結は俺のもんだろ?
なんで他の奴と話してるの??」

「そ、それは…っ」

「何?俺じゃ嫌になった?」

「そんな事ないよ!
由宇の事大好きだし、
由宇の事しか好きになれないもん!!」

「ならいいけど。
麻結はモテるんだから気を付けないと。」

「うぅっ、モテないんだけどなぁ。」

「なんか言った?」

「イッテマセン」

「よし、帰るぞ。送るから。」

「ええ!?いいよいいよ!」

「お仕置き、されたい?」

「すみませんでしたッ」(2回目)

「ちっ、お仕置きしてもよかったのに。」

「もう!行くよっ!!」
< 6 / 12 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop