without you
社長は、私の腕時計をズボンのポケットに入れると、「すぐ修理できるかどうか分かんねえから」と言いながら、自分の右手首につけている腕時計を外し始めた。
「俺の使っとけ」
「え。でも社長が困るでしょ」
「俺は飾りでつけてるだけだから、別になくても困らないよ」
「それは私も同じなので・・って重たい?ですよこれ。まさか腕時計に重りつけてるんですか?」
「あぁ?そんなわけねえだろ。男もんの腕時計って、みんなこれくらいの軽さだよなあ?立川ー?」と社長が言うので、私は手に持たされていた社長の腕時計を、立川さんに渡した。
「俺の使っとけ」
「え。でも社長が困るでしょ」
「俺は飾りでつけてるだけだから、別になくても困らないよ」
「それは私も同じなので・・って重たい?ですよこれ。まさか腕時計に重りつけてるんですか?」
「あぁ?そんなわけねえだろ。男もんの腕時計って、みんなこれくらいの軽さだよなあ?立川ー?」と社長が言うので、私は手に持たされていた社長の腕時計を、立川さんに渡した。