without you
私が習っている護身術の先生は、いつどこで襲われるか分からないという設定の下、実践的指導をしてくれるので、私は秘書の服を着て、8センチヒールの靴を履いているという恰好で蹴りを入れたり、手首で相手のどこかをパンチすることはザラだから・・・腕時計も、ダメージ受けて当たり前よね。

だから私は、社長に「気をつけます」と言ったし、護身術の稽古時は、時計を外していた。
でもそれから2週間後。
うっかり腕時計をつけたまま、稽古に臨んでしまった結果、それは完全に壊れてしまい。
以降、私の左腕から腕時計がなくなった。
アクセサリーとしても、そして時間を知るという実用面でも、完全に。

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