without you
今の私にとって、こういう時間は、心にゆとりがあるという証拠かもしれない。
たとえそれが、小さじ1杯程度の微々たるものであっても、そういう時間を取り戻すことができたことは、とても嬉しいし、私にとっては大切なことだ。

私は口元に笑みを浮かべながら、入居4年目にして、初めて我が家にやってきた植物(グリーン)たちの葉を、人さし指の腹でそっと撫でた。

これで、ここも少しは“家”らしくなった、かな。

< 203 / 636 >

この作品をシェア

pagetop