without you
「・・・おまえさ、この4年の間に俺をいたぶることが楽しみの一つになってんだろ」
「そんなことないですよ。それより、社長のリクエストに応えて、スタッフ席(ここ)に移動してきたんですから。少しは召し上がったらどうですか?この合鴨ロースト、とても美味しいですよ」
「うーーー」と渋る声を出していた久遠社長は、やっとナイフとフォークを持ってくれた。

今回、久遠社長はオークションに参加するので、パーティーの参加費を払っているから、サポート役のスタッフじゃなくて、ゲスト扱いになっている。
それで食事も、スタッフがいるこのテーブルじゃなくて、ゲストテーブルでいただくことになっていた。

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