without you
立ち上がったトモちゃんは、ダウンジャケットを着ながら「楽しい時間ってあっという間に過ぎるね」と言った。

「ホント、そうだね」
「あみかちゃん。仕事中なのに、慌ただしく押しかけてきちゃってごめんね」
「ううん。トモちゃんこそ、わざわざ来てくれてありがとう」

会社のエントランスで、「また会おうね」と約束をした。
「緩いスタンスで仕事をしてる」というトモちゃんは、だからこそ、1分1秒を役立つよう、有意義に過ごしていると思う。
いつか私も、そういう風に、毎日を過ごすことができるかな・・・。
と思いながら、トモちゃんの後姿を少しだけ見送った。

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