without you
「・・・社長」
「ん？何だ」
「まずは今すぐ着たいワイシャツを１枚選んでくれませんか。そのワイシャツを脱ぐのは、それからにしてください」
「あぁそーだな。その方が効率いいよな。わりーわりー」

それでも、すでにワイシャツのボタンを全て外し終えていたからか。
ワイシャツを脱いだ社長は、丸めたそれを、すぐそばにあるベッドに放ると、やっと来たばかりのワイシャツを選び始めた。

おかげで、白いタンクトップ越しに、鍛え上げている社長の上半身がバッチリ見えてしまうし。
屈んで段ボール内のワイシャツを物色している社長の、鍛え上げている二の腕や肩や背中の筋肉が逞しい・・・。

なんて、これ以上余計なことを考えないよう、私は社長が放ったワイシャツを手に取って、汚れ具合をチェックし始めた。

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