without you
「淡いピンクか、薄いブルーか・・・やっぱ今日と同じホワイトにするか。あみか、まずはこれ、よろしく」
「はい」
「・・・それ、落ちるか」
「漂白剤を使って何度か洗濯をしたら、たぶん・・・でも、この手の汚れは落ちにくいから。どうでしょうね」と私は言いながら、汚れたワイシャツをベッドに置くと、社長から白いワイシャツを受け取った。

「そっか。とりあえずそれ、試してみるよ」
「おねがいします」
「じゃあ俺、有馬とミーティングあるから行く」
「あ・・・」

・・・ミーティングはすぐそこでするし、相手は有馬部長だから、上はタンクトップという格好でも・・・別にいいんだろうな、社長は。
と納得した私が「はい」と返事をしたとき、すでに社長はソファに座って、有馬部長と話を始めていた。

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