without you
「じゃあ厳密に言うと、江上さんが送ってくれる、ということですね。社長じゃなくて」
「う・・・まぁそうなるが。俺も乗るし。俺所有の車だし。いーじゃねえか、細かい事は」
「そうですね」
「よし。じゃあ行くぞ。木戸は車で来てねえよな?」
「電車とバスです。車持ってないって、私言いましたよね」
「あぁそうなんだー。免許は?」
「持ってます。けどもうずっとペーパー状態です」
「そうだよねぇ。木戸さんは仕事上、車の運転まで必要ないもんねぇ」と優しく隆三が言うと、木戸は頷いて応えた。
こいつは必要最小限の答えしか言わないし、ある程度知ってるヤツに対して愛想笑いもしない。
つまり、クールなヤツってことだな。
それとも隆三が言ってたように、木戸みたいなヤツを「ツンデレ」と言うのか・・・?
江上が会場入口につけていたレクサスに乗りながら、俺の顔には、なぜかスマイルが浮かんでいた。
「う・・・まぁそうなるが。俺も乗るし。俺所有の車だし。いーじゃねえか、細かい事は」
「そうですね」
「よし。じゃあ行くぞ。木戸は車で来てねえよな?」
「電車とバスです。車持ってないって、私言いましたよね」
「あぁそうなんだー。免許は?」
「持ってます。けどもうずっとペーパー状態です」
「そうだよねぇ。木戸さんは仕事上、車の運転まで必要ないもんねぇ」と優しく隆三が言うと、木戸は頷いて応えた。
こいつは必要最小限の答えしか言わないし、ある程度知ってるヤツに対して愛想笑いもしない。
つまり、クールなヤツってことだな。
それとも隆三が言ってたように、木戸みたいなヤツを「ツンデレ」と言うのか・・・?
江上が会場入口につけていたレクサスに乗りながら、俺の顔には、なぜかスマイルが浮かんでいた。