without you
「やっぱあのとき、俺と一緒にミラノに来たら良かったのに。新天地で一から始めて」
「それも考えたんですよ。誰も知らないところに行って、一から出直すのもいいかもって。でも、ミラノには知ってる人、いるから」
「誰」と隆三が聞くと、木戸は頬杖をついたまま、横にいる隆三を見た。
そして「宮崎さん」と言って・・・ニッコリ笑った。
なんか、とろけるようなこいつの笑顔に、なぜかドキッとしてしまった・・・気がするのは、やっぱ酔ってるんだろうな、俺。
「それも考えたんですよ。誰も知らないところに行って、一から出直すのもいいかもって。でも、ミラノには知ってる人、いるから」
「誰」と隆三が聞くと、木戸は頬杖をついたまま、横にいる隆三を見た。
そして「宮崎さん」と言って・・・ニッコリ笑った。
なんか、とろけるようなこいつの笑顔に、なぜかドキッとしてしまった・・・気がするのは、やっぱ酔ってるんだろうな、俺。