without you
私はいつも、お風呂場の洗面台にダテ眼鏡を置いている。
そしてバッグ類の置場は、ベッドの足元側が定位置だ。
ということは、やっぱり久遠社長が、爆睡してしまった私をうちまで送ってくれた・・・んだよね?
それとも。
もしかして社長はまだ、ここにいる・・・?
と思って、急いで寝室を出たけど、私の他には誰もいなかった。

私は、安堵と言える息をフゥと吐くと、また寝室に戻った。
そしてベッドにストンと腰を下ろす。

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