without you
前会ったときは、「結婚は当分する気ない」みたいなことを、言ってたと思うんだけど。
「・・・うん。実は、ね。でも、相手は誰でもいいってわけじゃないよ。相手が純世さんだから。純世さんって、逞しくてハンサムな外見も、優しくて頼りになって、包容力抜群な内面も、お金持ちで、私より10倍稼いでるところも全部、私の想い描いてた理想の彼、そのものでさ。離婚してからまた結婚したいって思えた初めての人だった」
遠くを見るような目で私に話すトモちゃんは、久遠社長と過ごした日々を、思い出しているのかもしれない。
その目は穏やかに見えたので、私はホッとした。
「今でもね、結婚まで踏み切ることは怖いよ。二度目だからね、もう失敗は許されないって今でも思ってるし。それでも思いきって聞いてみたら・・・見事玉砕!」
「・・・うん。実は、ね。でも、相手は誰でもいいってわけじゃないよ。相手が純世さんだから。純世さんって、逞しくてハンサムな外見も、優しくて頼りになって、包容力抜群な内面も、お金持ちで、私より10倍稼いでるところも全部、私の想い描いてた理想の彼、そのものでさ。離婚してからまた結婚したいって思えた初めての人だった」
遠くを見るような目で私に話すトモちゃんは、久遠社長と過ごした日々を、思い出しているのかもしれない。
その目は穏やかに見えたので、私はホッとした。
「今でもね、結婚まで踏み切ることは怖いよ。二度目だからね、もう失敗は許されないって今でも思ってるし。それでも思いきって聞いてみたら・・・見事玉砕!」