without you
「なんで」
「だって・・社長、寂しそうだし。それに、あまり眠れなかったんじゃないですか?普段パチッと開いている目が、少し眠たげに見えます」と私が言うと、社長はなぜか、ニンマリした。

でも、「あみか」と私を呼んだときの社長の顔は、普段のキリッとした、真面目な表情になっていて。
私はなぜかドキッとしながら、「・・・はい?」と返事をするだけで精一杯になってしまった。

「俺・・・あー、もう限界だぁ!腹減ったー!」
「・・・は?」と言った次の瞬間。

私は、クスクス笑ってしまった。

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