without you
「あー・・・木戸」
「はい?」
「やっぱこっち、ステープラー」と社長は言いながら、私に原本を渡した。
ホッチキスなら、社長が今使っている机の、引き出しの中に入ってるはずなのに。
でも、すでに契約書をチェックし始めている社長にそう言っても、結局また忘れてしまうだろう。
・・・まぁ、これもよくあることだ。
私は自分の席まで歩いて行くと、机上に置いているホッチキスで、契約書の左上をパチンととめた。
「はい?」
「やっぱこっち、ステープラー」と社長は言いながら、私に原本を渡した。
ホッチキスなら、社長が今使っている机の、引き出しの中に入ってるはずなのに。
でも、すでに契約書をチェックし始めている社長にそう言っても、結局また忘れてしまうだろう。
・・・まぁ、これもよくあることだ。
私は自分の席まで歩いて行くと、机上に置いているホッチキスで、契約書の左上をパチンととめた。