without you
言い換えれば、仕事をしながら食事をしている、ということなんだろう。
営業事務の仕事も忙しいから。
立川さんらしい気遣いに、私の心がフッと和む。

弱弱しい笑みを浮かべて、「ありがとう」と言った私に、立川さんは「いえいえ」と返しながら、歩いていた。

「あ、そうだった。木戸さんっ」
「はい?」
「社長が電話してほしいと言ってました。それから、このランチは、私の分も含めて、社長持ちです。ラッキー!」


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