without you
「仕事終わったかー」
「あ・・・はい」
「じゃあ行こうぜ」
「あっ、あの。パソコン、オフしてきます」
「おう・・・あー、あみか」
「はいっ?」
社長のそばをスッと通り抜けれて、ホッとしてたのに。
その瞬間を見計らったかのように、社長に呼び止められた私は、立ち止まると、ぎこちなく、そして仕方なく、社長の方をふり向いた。
「その封筒何。俺の?」
「えっ?あ、これ。は、私の・・です。中にお札、入ってて。その、新しいスマホを買おうかなと。壊れちゃったみたいだから」
「そうか。じゃあ先に買い行くか」
「いえっ!明日、ゆっくり探して買おうと思ってるので」
・・・ちょっと、いや、かなり苦しい言い訳・・。
でも、「ふーん」と言った久遠社長は、私の言い分を疑ってはいないようだ。
つまり、いつもの口調。
そして、いつもの表情だ。よし。
私は「パソコン、オフします」と言いながら、自分の席の方へ、速足で歩いて行った。
「あ・・・はい」
「じゃあ行こうぜ」
「あっ、あの。パソコン、オフしてきます」
「おう・・・あー、あみか」
「はいっ?」
社長のそばをスッと通り抜けれて、ホッとしてたのに。
その瞬間を見計らったかのように、社長に呼び止められた私は、立ち止まると、ぎこちなく、そして仕方なく、社長の方をふり向いた。
「その封筒何。俺の?」
「えっ?あ、これ。は、私の・・です。中にお札、入ってて。その、新しいスマホを買おうかなと。壊れちゃったみたいだから」
「そうか。じゃあ先に買い行くか」
「いえっ!明日、ゆっくり探して買おうと思ってるので」
・・・ちょっと、いや、かなり苦しい言い訳・・。
でも、「ふーん」と言った久遠社長は、私の言い分を疑ってはいないようだ。
つまり、いつもの口調。
そして、いつもの表情だ。よし。
私は「パソコン、オフします」と言いながら、自分の席の方へ、速足で歩いて行った。