without you
酒は?」
「飲みません」
「おまえ、あんときのこと覚えてんのか?」
「結構覚えてると思うので、思い出させないでください」
私は真顔で言ったのに。
カウンター席の隣に座っている久遠社長は、“思い出したように”クスクス笑っている。
「今回も飲んでいいんだぞ。江上運転で送るからよ」
「いえ、結構です」
「そっか。じゃ、俺も今夜はシラフで行こ」と久遠社長は言うと、私の方に湯のみを掲げた。
「乾杯」
「あ・・乾杯」
「ハッピーバースデー、あみか」
「・・・ありがとうございます」
「飲みません」
「おまえ、あんときのこと覚えてんのか?」
「結構覚えてると思うので、思い出させないでください」
私は真顔で言ったのに。
カウンター席の隣に座っている久遠社長は、“思い出したように”クスクス笑っている。
「今回も飲んでいいんだぞ。江上運転で送るからよ」
「いえ、結構です」
「そっか。じゃ、俺も今夜はシラフで行こ」と久遠社長は言うと、私の方に湯のみを掲げた。
「乾杯」
「あ・・乾杯」
「ハッピーバースデー、あみか」
「・・・ありがとうございます」