without you
「もう夜遅い。疲れただろ。寝ておけ。俺は下にいるから」
「え・・・」

いきなりぶっきらぼうになったと思ったら、もう行ってしまうの?
「おやすみ」も何も言わずに?
そんなの・・・いや。
と思った私は、歩き出した彼の大きな背中に向かって、手を伸ばして・・・。
彼の白いTシャツを、グッと掴んでいた。

「うぉう!?おぃ・・」
「・・・いかないで。ここに、私と一緒に、いて」


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