without you
「ヤツがあなたに送ったプレゼントが、有効な手がかりになりました」
「あぁ。あれですね」
「花だったよな」
「プリザーブドフラワーです。バラの」

花に罪はないけど、これでますますプリザーブドフラワーが嫌いになってしまった。

「吉見の居所は分かっても、我々は警察じゃないから。逮捕はできません」
「あ・・・」

そうだ。私・・・。

「おまえはどうしたい」
「え」
「言い方を変えよう。何をすれば、おまえにとって“トラブルが解決したこと”になるんだ?」
「それは・・・」

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